カート・コバーン(Kurt Cobain)まとめ!経歴・使用ギター・プレイスタイルなど
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グランジ・ロックの伝説的なバンド「ニルヴァーナ」
そのボーカルとリードギター担当がカート・コバーンです。
彼らのメジャー・デビュー・アルバム『ネヴァー・マインド』はアメリカ音楽界のみならず世界的に衝撃を与えた作品でしたが、商業的な成功や流行ではなく普遍的なものを求めていた彼にとっては新たな葛藤の始まりでもありました。
27歳の若さでこの世を去った苦悩のギタリスト、カート・コバーンについてまとめました。
経歴
カート・コバーン(Kurt Cobain)は1962年11月18日、アメリカ合衆国サンフランシスコで生まれました。
絵が上手でビートルズ好きの幸せな少年でしたが、1975年の両親の離婚に精神的なショックを受け、一転して内向的で引きこもりがちになりました。
最初に父親に引き取られていますが、その間にエアロスミスやレッド・ツェッペリンなどを聞いて育ちました。
この一連の経験は後の彼の音楽にも影響しているそうです。
1985年から86年、バンド「フィーカル・マター」で活動。
公式に発表された楽曲はありませんが、カートが配布していたデモテープを聞いたクリス・ノヴォセリックがその中の1曲「スパンク・スルー」を気に入ったことが1987年の「ニルヴァーナ」結成の契機になりました。
1989年、インディーレーベルのサブ・ポップで最初のアルバム『ブリーチ』を制作。
Nirvana – Smells Like Teen Spirit
1991年、ゲフィン・レコードに移籍し、メジャーデビューアルバム『ネヴァーマインド』を制作。
商業的にも大成功をおさめ、一躍ロックスターの仲間入りを果たしました。
しかし、市場を意識した曲作りはアンダーグラウンドに端を発するカートにとって、常にありのままの姿を表現したいという自身の信念を裏切ることになってしまいました。
またメディアに出回るイメージが本来の自分とかけ離れていくことへの戸惑いなども重なり、この成功はカート・コバーンにとってさらなる苦悩の始まりともいえます。
次作の『イン・ユーテロ』は原点回帰的なアルバムとなり、世間にとって賛否両論の作品となりました。
その後も作曲が思うとおりにならないこと、双極性障害、ドラッグ依存などに苛まれます。
1994年4月5日、自宅で服薬の上ショットガンで自ら命を絶ちました。
享年27歳。
楽器とプレイスタイル
ギター
使用しているもののほとんどがレフティモデルです。
Nirvana – All Apologies (Live at Reading 1992)
特にフェンダーを好んでいましたが、中でも最も有名なのがジャガーです。
1965年製で、ネック部分にはホワイト・バインディング、コントロールは金属製のノブで2ボリューム・1トーン、ブリッジはシャーラー製のチューンチューン・O・マチックになっています。
前後のピックアップも前後ともディマジオ製でフロントをPAF、リアをSuper Distortionに変更、ピックアップセレクターをトグルスイッチにし、黒いビニールテープでリアに固定するなど、かなりオリジナルとは仕様を変えています。
Nirvana – You Know You’re Right
もう一つ、ジャガーと並んで愛用していたのがフェンダー・ムスタングです。
『スメルズ・ライク・ティーンスピリット』のPVで使用したのは1969年製のコンペティション・モデルで、色はバーガンディ・ブルー。
リアピックアップをセイモア・ダンカンのSHR-1(Hot Rails)に、ブリッジをGOTOH社製のチューン・O・マティックに変えています。
また、フェンダージャパンの元請け、フジゲンが制作したムスタングを数本所持し、「イン・ユーテロ」ツアーで使用しました。
こちらのピックアップはセイモア・ダンカンのハムバッカーSH-4(JB)、ブリッジはチューン・O・マティック。
シグネイチャーモデル「Fender Kurt Cobain Mustang」も販売されています。
これら以外にも数多く所持していましたが、そのうちステージ終盤の破壊用ギターも多数ありました。
エフェクター
コーラス・エフェクターにはElectro Harmonixの「Small Clone」や「Poly Chorus」を使用していました。
実はPoly Chorusよりも「Poly Flange」が気に入っていたのですが、破壊してしまった上に生産終了のため入手できず、仕方がなく使っていたそう。
歪みには同社のBig Muff Fuzzや、Boss「DS-2 TURBO DISTORTION」(モードは「ターボⅠ」)、TECH21「Sams Amp」を使っています。
カートの曲は、サビのディストーション・サウンドとAメロのコーラスがかかったクリーントーンが特徴です。
プレイスタイル
Nirvana – In Bloom (Alternate Version)
際立って高度な技巧を駆使するということはありません。
ギターの音作りや独特のアルペジオ、チューニングをずらすことや調性無視のコードワークなどの発想に独自性があります。
代表作品
Nevermind(1991年)
全世界で4000万枚以上を売り上げた傑作。
ニルヴァーナがローカルバンドから一躍全米トップの人気バンドになったアルバムですが、90年代ロックにおいても重要で、オルタナティヴやグランジという音楽をアメリカ全土に押し広げることになりました。
パンクやハードコアを基調にポップなメロディとエッジの効いたサウンドが同時に存在するこの作品は、ヘヴィメタファンからロック、ポップのファンまで幅広いリスナーを獲得しています。
In Utero(1993年)
メジャー2枚目のアルバム。
シカゴを拠点とするミュージシャンで「インディーの鬼才」の声も高いスティーヴ・アルビニをプロデューサーとして作られました。
カートの原点であるアンダーグラウンドへの回帰がテーマです。
結果的にニルヴァーナの最後のスタジオ・アルバムになってしまいました。