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ロックにラテンのリズムを本格的に融合させた最初のギタリスト、カルロス・サンタナ。
折しも哀愁漂うブルース・ロックが流行していた当時、複雑で躍動感あふれるラテン・パーカッションのリズムを組み合わせた彼の音楽は、ロック界に新風を吹き込みました。
ブームが収まってもなお若い世代から支持される「哀愁のギタリスト」をご紹介します。
この記事の目次
経歴
カルロス・サンタナ(Carlos Santana)は、1947年7月20日、メキシコのハリスコ州アウトラン・デ・ナヴァロで生まれました。
父はマリアッチバンドのヴァイオリン奏者で、1983年にはカルロスのソロアルバム『ハバナ・ムーン』にも参加しています。
1962年、サンフランシスコに移住。
1966年、「サンタナ・ブルース・バンド」を結成。
1968年、アル・クーパーのライブに参加。
デビュー前ですが、この時の演奏がマイク・ブルームフィールド&アル・クーパーのライブアルバム『フィルモアの奇蹟』に収録されています。
1969年、バンド名を「サンタナ」に変更し、コロムビア・レコードと契約、デビュー。
「ウッドストック・フェスティバル」に出演、話題となります。
さらにデビュー・アルバム『サンタナ』を発表、こちらもミリオンセラーとなりました。
以降、メンバーチェンジや低迷する時期を経つつも、リーダーを務めるバンド「サンタナ」の活動はコンスタントに継続しています。
カルロス・サンタナはソロとしても活動、作品を発表しています。
ハービー・ハンコックやジョン・マクラフリンといったジャズ・フュージョン系や、エアロスミスのスティーブン・タイラーなどのハードロックやヘビーメタル系ミュージシャンとも多数共演。
1987年、ソロ・アルバム『サルバドールにブルースを』で初のグラミー賞「ベスト・ロック・インストゥルメンタル部門」を受賞しました。
1994年、実弟ホルヘ・サンタナ、甥カルロス・ヘルナンデスと「サンタナ・ブラザーズ」としてアルバムを発表。
1998年、スパニッシュ・ギターで参加したローリン・ヒルの「トゥ・ザイオン」がグラミー賞で新人賞を受賞、カルロス・サンタナも再注目されることになりました。
2001年にはマイケル・ジャクソンのアルバム『インヴィシブル』にゲスト参加。
2014年、初のスペイン語アルバム『コラソン』を発表するなどしています。
楽器とプレイスタイル
Santana – Saideira
楽器
時期によっていろいろなエレキギターを使っています。
1974年の「サンタナ」日本公演では、ヤマハのSG-175を使用しました。
これをきっかけにS-175を元にした「Budda」というオリジナルモデルをヤマハと共同開発、レコーディングなどでも演奏しています。
また、近年ではポールリードスミスのエレキギターも頻繁に使っているようです。
プレイスタイル
10代の頃にラテンジャズやブルースに傾倒。
ラテン・パーカッションのリズムをロックに融合させた「ラテン・ロック」を確立しました。
音楽性も幅広く、ソロでもバンド・サンタナでも、ラテンに限らず多くのジャンルのアーティストと共演しています。
サンタナ
Santana – Maria Maria ft. The Product G&B
サンタナ・ブルース・バンドから改名し、カルロス・サンタナを中心に1969年にデビュー。
オリジナル・メンバーは以下の6名です。
カルロス・サンタナ/ギター、ボーカル
グレッグ・ローリー/キーボード、リード・ボーカル
デイヴ・ブラウン/ベース
マイケル・シュリーヴ/ドラムス
ホセ・チェピート・アリアス/パーカッション
マイケル・カラベロ/パーカッション
1971年、ニール・ショーンを加え、1972年に『キャラバン・サライ』を発表。
ツインギター編成となり、ジャズ・ロック色の強いアルバムです。
以降メンバーチェンジを繰り返し、低迷する時期もありながら、活動を継続。
1998年にはロックの殿堂入りを果たしました。
Santana – Smooth ft. Rob Thomas
1999年、『スーパーナチュラル』でヒップホップやロックの後輩アーティストと共演、同アルバムはバンドとして28年ぶりの全米1位を獲得。グラミー賞でも9部門を独占しました。
シングル「スムーズ」も、グループで初めて全米1位を獲得しています。
代表作品
Santana(1969年)
デビューアルバムにして「サンタナ」の名を知らしめることとなった作品。
ラテン・パーカッションのワイルドなリズムを全面に取り入れた音楽は、当時の音楽界に一大旋風を巻き起こしました。
天の守護神(1970年)
バンド「サンタナ」として2作目。このアルバムで初めて全米1位を獲得しました。
ヒット曲「ブラック・マジック・ウーマン」など加え、抒情詩的な「ネシャブールの出来事」などのインストゥルメンタル作品も半数と、収録曲は多彩。
Supernatural(1999年)
ヒップホップやロックで活躍するミュージシャンと見事にコラボレート。
多くの予算をかけた豪華なアルバムですが、期待を裏切ることなく全世界で3000万枚以上の大ヒットを記録、グラミー賞でも史上最多の9部門を獲得しました。
長らく低迷していたサンタナが見事に復活を果たすことになった名盤です。