デュアン・オールマン(Duane Allman)まとめ!経歴、必聴曲、使用ギター機材など
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サザン・ロックバンドであるオールマン・ブラザーズ・バンド、そのリードギタリストを務めたのがデュアン・オールマンです。
セッションミュージシャンとしても有名なデュアンとは、一体どんな人物だったのでしょうか。
The Allman Brothers Band – Whipping Post – 9/23/1970 – Fillmore East (Official)
経歴
デュアン・オールマン(Duane Allman)は1946年11月20日、アメリカのテネシー州ナッシュビルに生まれました。
ギターは弟の影響で弾き始めたのですが、12歳のころにはすっかり夢中になりました。
その後、弟グレッグらとともにバンド「アワー・グラス」を結成、ロサンゼルスへと移ります。
音楽業界の中心地というべきこの地でリバティ・レコードと契約、晴れてデビューへと至りました。
ところが彼らの希望とは違う「アイドルバンド」として売り出されたため、残念ながら「アワー・グラス」としては大きな結果は残せず、解散となりました。
この後に、デュアンは彼のプレイスタイルの代名詞ともいうべき「スライドギター」を取り入れます。
習得の契機となったのは、ウィリー・マクテル(willie mactell)のステイツボロ・ブルース(statesboro blues)、ジェシ・エド・デイヴィス(jesse ed davis)、タジ・マハールの演奏を耳にしたこと。
指にビンを嵌めて演奏するという彼のスライドギターは、多くのミュージシャンに影響を与え、また後に結成したオールマン・ブラザーズ・バンドのトレードマークともなりました。
セッションミュージシャンとしても定評を得、大ヒット曲であるエリック・クラプトンの「いとしのレイラ」制作に参加したり、キング・カーティスやアレサ・フランクリンなどの作品に参加するなど、数々のアーティストの作品で重要な役割を果たしています。
ボズ・スキャッグス「ローン・ミー・ア・ダイム」、ウィルソン・ピケット「ヘイ・ジュード」、今となってはロック・スタンダードのデレク&ザ・ドミノス「レイラ」などの作品に至っては、デュアンなくしては曲が成り立たなかったのではないでしょうか。
演奏者としては主役級でありながら、脇役を務めているこれらの曲も必聴です。
1971年10月29日、突然の死はオートバイ事故によるものでした。
享年24才。
楽器とプレイスタイル
楽器
特に好んで演奏していたのは、ギブソン・レスポールや赤のギブソンSGです。
プレイスタイル
デュアン・オールマンといえば「スライドギター」
人の歌声のビブラートのような音を出せるこの奏法、もとは酒などの瓶の首の部分(ボトルネック)を左手指にはめてフレットの上を滑らせるブルースの伝統的な演奏方法です。
しかし、彼がこの奏法を取り入れたきっかけは必ずしもブルースではなく、ジェシ・エド・デイヴィスやジェフ・ベックといったロックを聞いたことでした。
スライドの引きずるような音色にロックのエレクトリックな感覚をプラスした豪快な演奏は、多くのアーティストに衝撃を与えました。
オールマン・ブラザーズ・バンド
The Allman Brothers Band – Dreams – 9/23/1970 – Fillmore East (Official)
アワー・グラス解散後、多くのセッションを経験する中で、デュアンは当時は絶頂期であったサザン・ソウルを体得。
彼のエレクトリック・スライドギターをトレードマークにした「オールマン・ブラザーズ・バンド」を結成、グループ名と同名のアルバム「The Allman Brothers Band」でデビューしました。
南部独特のソウルフルなロックの新風として、全米に対しては挑戦的なこのロックスタイルは、のちのサザン・ソウルの礎となりました。
オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナル・メンバーは、デュアンや弟のグレッグを含めた以下6名です。
Duane Allman デュアン・オールマン/ギター
Gregg Allman グレッグ・オールマン/キーボード、ヴォーカル
Dickie’ Betts ディッキー・ベッツ/ギター、ヴォーカル
Berry Oakley ベリー・オークレー/ベース・ギター
Butch Trucks ブッチ・トラックス/ドラムス
Jai Johanny Johanson ジェイ・ジョニー・ジョンソン(ジェイモ)/ドラムス
オールマン・ブラザーズ・バンドのリードギターは確かにデュアン・オールマンでしたが、このバンドの魅力はそれだけではありません。
ツイン・リード・ギターとして活躍したディッキー・ベッツや、ツイン・ドラムのジェイミー・ジョンソン、ブッチ・トラックス他、全員が確かな実力を備えていました。
サンフランシスコで行われたライブを録音した「フィルモア・イースト・ライブ(At Fillmore East)」の後、デュアンの突然の死を経ても空中分解することなく、名盤を生み出しています。
代表作品
The Allman Brothers Band(1969年)
オールマン・ブラザーズ・バンドのデビュー・アルバムです。
南部らしい泥臭さのある豪快さが特徴のサウンド。
ブルースを基本としていますが、スライドギターや後にサザン・ロックの得意とするツインドラムなど、まさに「サザン・ロック」の基礎ともいえる作品です。
特に「エリザベス・リードの追憶」は、彼らの音楽性の幅広さを表した名曲です。
スタジオ最高傑作と、高評価の2ndアルバム。
フィルモア・イーストでのライブを収録したもの。
ライブ演奏が一旦終わってからも鳴りやまないアンコール、それに応える形で「ジャム演奏」を開始、これが最後に収録された23分に及ぶ曲です。
オールマン・ブラザーズ・バンドの人気を不動のものとしたまさに名盤です。
前作と比べ、非常にワイルドな音色、アレンジです。
デュアンはレコーディング途中で亡くなりましたが、彼を含めメンバー全員の演奏が神がかり的な名盤。
デュアンの死後、オールマン・ブラザーズ・バンドの作品。
最初にあった泥臭いブルースは見受けられなくなり、代わりにカントリー調にシフトしています。
これはデュアンの後を引き継いだギタリストのディッキー・ベッツや、新しく入ったピアニストのチャック・リーヴェルの影響でしょう。
特に「ポニーボーイ」はアコースティック、「ジェシカ」ではクラシカルな音を聞くことができます。: