アンプシミュレーターって何？アンプシミュレーターで手軽で簡単にギターサウンドを作ろう！

アンプシミュレーターって何？

アンプシミュレーターとはその名の通り、アンプの音をデジタル処理でリアルに再現してくれる機材のことです。

例えばマーシャルアンプにはマーシャルアンプの、フェンダーアンプにはフェンダーアンプの音の特徴があります。そういったサウンドの特徴を、アンプシミュレーターはリアルに再現してくれます。

ギターのレコーディングは通常、アンプの前に高音質マイクを立てて録音します。ギターの音自体と共に、いわゆる「空気感」も録音します。アンプシミュレーターはその空気感まで再現した、まるでマイクでギターの音を拾っているかのような音になっています。

しかもアンプシミュレーターは大きさが小さいです。コンパクトボディ１台の中に、いろいろなギターアンプの音が詰め込まれています。

マルチエフェクターとアンプシミュレーターの違い

いろいろなギターの音を１台で出せる似たような機材に、マルチエフェクターがあります。アンプシミュレーターと同じような感じもしますが、若干違います。

１．マルチエフェクター：いろいろなエフェクターの音を集めた機材。アンプの音に対してマルチエフェクターで音を加工する
２．アンプシミュレーター：あくまでアンプの代用機材。アンプそのものとしてアンプシミュレーターを使用

マルチエフェクターはあくまでエフェクター。アンプシミュレーターはあくまでアンプ。なんとなくイメージは分かるでしょうか。

ただ、アンプシミュレーターだけどエフェクターの音もたくさん出せるものもあります。その逆も。

アンプシミュレーターだけど、マルチエフェクターのように使える。またはマルチエフェクターだけど、アンプシミュレーターのように使える。みたいに、マルチエフェクターとアンプシミュレーターの垣根はなくなってきています。

リターン挿しでギターを接続！

アンプシミュレーターをライブやリハーサルで使う時は、ジャズコーラスに接続すると良いです。ジャズコーラスとは、ローランド社製のギターアンプ「JC-120」です。ライブハウスやリハーサルスタジオに必ずおいてあるアンプ。こんなアンプです。

通常ギターをアンプに接続する時は、アンプのインプット(Input)にシールドを挿します。ですが、アンプシミュレーターを使う時は、アンプの背面にある「リターン(Return)」にアンプシミュレーターを接続するといいです。

こうすることでアンプの回路をスルーして、アンプシミュレーターがアンプ自体として機能してくれます。簡単に言うと、純粋にアンプシミュレーターだけの音がスピーカーから出るということです。

アンプのリターンに接続することで、あなたがアンプシミュレーターを使って自宅やスタジオで音作りしたギターの音を、限りなく近い形で再現できます。

パソコンとUSB接続できる

アンプシミュレーターは、パソコンとUSB接続することが可能。録音ソフトを使うことで、ギター演奏をパソコンに録音することができます。

手間暇掛けてアンプの前にマイクを立てて録音しなくても、アンプシミュレーターでリアルなギターサウンドを録音できます。

ですので、自宅でレコーディングなど音楽制作をしている人にとって、アンプシミュレーターは欠かせない機材。DTMをやっている人はほぼ全員持っている機材です。

まとめ

小さいながらも高音質で高機能なアンプシミュレーター。いろいろな場面で使えるので重宝します。ギタリストであれば１台くらい持っていないと損だと思います。もし持っていない方は購入を検討するのもいいと思います。

最後に定番アンプシミュレーター、比較的安い価格のアンプシミュレーターをいくつか紹介しておきます。

初心者の方はZOOMのこれでいいと思います。大きさも小さくて、価格も安いくて使いやすいです。ペダル型なので自宅でもライブでも使えて実戦向きです。

こちらはアンプシミュレーターの超定番Line6社のPOD。このモデルは手のひらサイズでかなりかわいいです。ですがサウンドはしっかりしています。こちらも初心者向き。

このモデルはフロア型の高性能モデル。大きさも大きいです。価格も高いので中級者以上向き。

BOSSのGTシリーズも超定番で、かなりいい音がします。ただ大きいので持ち運びが大変かもしれません。中級者以上向き。