トム・モレロ(Tom Morello)まとめ!経歴・プレイスタイル・代表作品など
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ヒップホップの要素を取り入れることでギタリストのテクニックに新風を吹き込んだトム・モレロ。
ハーバード大学政治学専攻の彼は、過激で政治的メッセージを発信するバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなどで活躍しています。
一癖ある経歴や演奏スタイルについてまとめました。
経歴
1964年5月30日、アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ。
父はケニア初の国連代表を務め、母は公民権運動や検閲反対運動といった運動家だった影響で、トム・モレロ自身も学生時代から社会運動に関わっていました。
レッド・ツェッペリンを聞いた13歳の頃に音楽に関心を持ちましたが、その当時はエレキギターが買えませんでした。
高校に進学してから、現在バンド・トゥールで活躍するギタリスト、アダム・ジョーンズらとエレクトリック・シープというバンドを結成。
本格的にギターの演奏を始めました。
1982年、ハーバード大学に進学。政治学を専攻。
1986年、主席で卒業。民主党のアラン・クランストン上院議員の秘書となりました。
しかし、政治思想の上で対立し解雇されました。
1988年、バンド、ロック・アップを結成し翌年アルバムをリリース(1991年解散)
1990年、知り合いだったザック・デ・ラ・ロッチャをボーカルに、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを結成。
Rage Against The Machine – Testify (Live At Finsbury Park)
過激で政治的なメッセージをラップに乗せたザックのボーカルと、様々な奏法を駆使したトムのギター、ドラムとベースの作り出す重いグルーヴ感が一体となった特徴的なサウンドで、一躍世界的に人気のバンドになりました。
グランジブームに沸いていたニルヴァーナ以来のロック界にとって、ヒップホップの要素が入ったトムの自由な演奏は新鮮で、後のオルタナロックやミクスチャーロックの先駆けともなりました。
2000年、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンからザックが脱退。
残りのメンバーにサウンドガーデンのクリス・コーネルをボーカルに迎えて、オーディオスレイヴを結成。
Audioslave – Revelations
レイジ以来のサウンドで作るアメリカンロックテイストの楽曲が好評。
3枚のアルバムを発表しました。
2007年にレイジが再結成することになりクリスが脱退、活動休止しました。
Paper Planes – Street Sweeper Social Club
トム・モレロはほかに、2003年からソロプロジェクトのナイトウォッチマン、ストリートスウィーパー・ソーシャルクラブ(2009年結成)のギタリストとしても活動しています。
楽器とプレイスタイル
ギター
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンではテレキャスターを演奏しています。
オーディオスレイヴではその他にギブソン・レスポールも使用しました。
プレイスタイル
ギターのつまみを調整しながら弦を手でこすってDJのターンテーブルのスクラッチ音を表現したり、ギタージャックをブリッジに押し当てて出るノイズを演奏に取り入れたりと、様々な奏法を駆使して演出に取り入れています。
Rage Against The Machine – Bulls On Parade (Live At Finsbury Park)
使用するエフェクターの数は少ないですが、ワウペダルなどをフル活用。
工場の機械音やパトカーのサイレンなどもギターで表現するなど独創的です。
代表作品
Rage Against the Machine(1992年)
レッド・ツェッペリンとパブリック・エナミーをかけ合わせたような斬新なサウンドで新たなロックを示した歴史的なデビューアルバム。
ザック・デ・ラ・ロッチャのラップに着想を得たトム・モレロの攻撃的なギターと、政治的メッセージを持つ知性が融合した名盤。
映画「マトリックス」のエンディングテーマ「Wake Up」などを収録しています。
南ベトナム政権の仏教徒差別に反対して焼身自殺した僧侶、ティック・クアン・ドックの写真を使ったジャケットが衝撃的。
Evil Empire(1996年)
前作から4年ぶりのセルフプロデュース盤。
全体的にヘヴィメタよりもファンク色が強まっています。
Battle of Los Angeles(1999年)
1992年に起きたロサンゼルス暴動について歌ったアルバム。
オリジナルアルバムとしては最後の作品。
マイケル・ムーア監督によるPV撮影をゲリラ的に行いニューヨーク市警に逮捕されてしまいましたが、連行される様子もPVに収録されています。
Rage Against The Machine – No Shelter
レネゲイズ(2000年)
カバーアルバムです。
ザック・デ・ラ・ロッチャが脱退した後のリリースですが、作品にはボーカルとして参加しています。
Audioslave(2002年)
ザック脱退後のレイジが、クリス・コーネルをボーカルに結成したオーディオスレイヴによる、最初のアルバム。
力強い最先端のサウンドと伝統的なアメリカンロックが融合した良作。